2008-07-26

何かにつけて「それは強者の論理だ」が流行っている昨今だけど

チミチミ、それは強者の論理だよ!には二種類あって、

一つは、「それは強者の論理であって、マッチョな奴以外には役立たない、非現実的な指摘だよ。普通人間はそんなに強くないんだから弱者に本当に声をかけたいのなら、これこれこういうことも考慮すべきであり……」といった種の生産的な批判。

一つは、「努力しないことのいい訳、弱いままでいることの正当化」に使われる場合。

同じ「強者の論理だよっ!」でもこの二つにはかなりの溝がある。

後者はやはりまずい。何がまずいって、「努力しない」とか「弱いままでいる」というのがまずいんじゃなくて、その正当化を他者への攻撃を介して行うというのがまずい。前者のように「批判」ならいいだろう。でも自分の弱さの正当化のために、他人を巻き込むやり方はいかがなものか。正当化は一人こっそりやればいいのだ……強者だからって強い口調で「これだから強者は、あー、地獄に落ちればいいのに!」とか言う奴は、弱者の域を超えて加害者になっている。

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