2008-07-07

見えていないのか、見ないのか。

プログラム開発に興味があって、この道に進んだ。以来十年近く運用・保守ばっかりだ。

開発系文献、雑誌、手法、どれもこれも運用・保守のことになんてちっとも言及していない。JAVA、C++、C#、OOPなら「運用・保守が容易」とうたっているのに、そのフェーズを説明したものになんて触れたことがない。書いてる奴も実際に運用・保守なんて経験していないんだろうし、興味がないんだろう。

これまで自社、他社、それも大手/有名企業の運用・保守フェーズを経験してきた。

製品開発の最後になって運用・保守部門が呼ばれる。開発はちっともそんなことを考えていない。後から運用・保守を設計しても、無理がある。開発の人間は完成した後はまったく触れようとしない。バージョンアップも嫌がる。

そして営業がやってくる。こいつらも売ったあとのことはまったく考えない。営業からの細かい質問は開発が答えやしない。それは運用・保守の仕事だそうだ。はっきり言うが、運用・保守が行えるための文書を開発が書くことはない。ソースコードを読んで運用しろ、とまで言い出す始末だ。

考える時間よりも、設計する時間よりも、実装/開発する時間よりも、売る時間よりも、売った後、客が使う時間のほうが何倍も長い。その時間に比べたらその前の時間なんてほぼゼロに近いくらいだ。だのに開発も営業もそれを考えない。

何か問題が発生したら、開発予算だの、人員だの、時間だのを条件に運用で逃げろといいだす。営業は売った後の客になんてまず興味を持たない。

食品偽装、カイゼン、偽装派遣に請負、オフショア開発、ものづくり立国なんてどれもこれも売った後のことなんて考えていないから言い出すんだ。評価は後片付けで決まる。そこを蔑ろにしてどうするんだ。

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