2008-05-10

隣の芝生が青い

http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20080501/154864/

 私も、この記事に書いてあるようなことを考え、将来どうしようとうんうん唸りながら悩んでいた。激務でも自分のやりたい仕事を選ぶか? 仕事はつまらなそうだけどプライベート時間を十分取れそうな仕事がいいか? 「男の子はいいなあ、やりたい仕事に集中できて羨ましいなあ」なんて頭の中で文句を言っていたら、傍らで同じく将来に悩んでいた男友達が一言。

女の子はいいよねえ、最悪専業主婦なっちゃえばいいから、進路の選択も思い切っていけちゃうよねえ」

 何言ってんだこいつと思ったが、少し考えて納得した。私が権利と捉えている「働く」は、彼にとっては逃れられない義務なのだ。権利は行使しなくてもいいけれど、義務は絶対に履行しなければならない。これは確かに窮屈なことだろう。私が女性という性別に縛られていると感じているのと同様に彼もまた、男性という性別に縛られているのだった。

 その時私は、彼に「やだよ専業主婦なんて。いっそ、私とあなたの性別が逆だったらよかったのにねw」なんて答えたが、もし男女逆だったとしても、二人とも男女逆の拘束感に悩まされるだけなのだろう。労働という軸に立ってお互いの性別に向き合った私たちは、どちらも自分より相手の方が自由に見えてしまうという不幸な対立関係となってしまったのだ。

 結局、私は激務で不安定だが自分のやりたい仕事に。彼は安定性を重視してインフラ企業に。

 自由ってなんだろうね。

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