2008-04-20

彼女がついに壊れた

僕ははぁはぁと息を切らしていた。

外は真っ暗。時計の針は短いほうも長いほうも上を指している。

「まぁ、おちついて。それで、今日はどうされました?」

白いヒゲと丸い眼鏡白衣を着た医師が尋ねる。

少し、息が整った所で僕は要件を言った。

先生、急に僕の彼女が変な英語を話し始めたんです。」

「ほぉ、具体的には?」

「errorだとかwarningだとかです。僕が喋りかけても、このような英語を話続けるのです。」

「そうですか。ちゃんと定期的に検診はしていましたか?」

「いえ、最近は怠っていました。」

「あなたの環境では特に注意されるよう忠告していましたよね。」

「すみません。。。」

はぁ、と僕はため息をついた。

医師はきゅっと椅子を90度回転させて、デスクを向き、

「では、見せてください。」

と言った。

僕は、大分型落ちしたAirMacを取り出す。

医師AirMacにケーブルをつないで、ウィルスソフトを走らせた。

「あぁ、トロイの木馬ですね。」

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