世界は底まで暗い。私は手を伸ばすことができない。手を伸ばして何を掴めばいいのか分からない。どうすれば何かを掴めるのか分からないから。君は考えすぎなんだよと先輩は言う。手を伸ばせば分かることもある。手を伸ばさないと分からないことがある。とりあえず手を伸ばしてみればいいじゃないかと先輩は言う。けれど私は、手を伸ばす、という行動を取ることができない。世界が暗いからだ。それが何かわからないものに触ることなんてできない。それは痛い棘で刺すかもしれない。指で触れただけで壊れてしまうかもしれない。何かを掴んでしまったら、別の何かを永遠に逃してしまうかもしれない。原因から結果まで全ての過程が見えていないと私は動くことができない。世界は暗くて暗すぎて。結果なんて見えない、原因さえも見えない。闇の中で見えないなにかが見えないなにかとつながっている。闇は世界を呑み込んで、私は立ちすくんでいる。世界はいつからこんなに暗くなったんだろう。私はなぜここにいるんだろう。どうして手を伸ばそうとしているんだろう。私は、何かを掴まなければならない気になっていたけれど、そうしなさいと誰かに言われたわけじゃない。手を伸ばす理由はない。ないのだ。世界を見回しても何も見えない。完全なる闇は物質である。だが、固形の暗黒は抵抗もなく私の視線を受け入れる。先輩はどこにいるんだろう。暗い。暗いのは怖い。光が欲しい。先を見たい。そうして私は手を伸ばす。やはり世界は暗闇に満ち、伸ばした指の先に光はない。
世界は底まで暗い。私は手を伸ばすことができない。手を伸ばして何を掴めばいいのか分からない。どうすれば何かを掴めるのか分からないから。君は考えすぎなんだよと先輩は言う。と...
世界は底まで暗い。私は手を伸ばすことができない。手を伸ばして何を掴めばいいのか分からない。どうすれば何かを掴めるのか分からないから。君は考えすぎなんだよと先輩は言う。...
痛い棘に見えますか。壊れてしまうかとも。 ちなみに >原因から結果まで全ての過程が見えていないと私は動くことができない は私も同じです。 あなたはともかく、私は臆病なので。
痛い棘かもしれない、火傷するほど熱いかもしれない、触れたとたんに血を流す傷口かもしれない。 世界は私の傷口だ、という言葉もありました。
ここは底まで暗い。私は手を伸ばすことができない。手を伸ばして何を掴めばいいのか分からない。どうすれば何かを掴めるのか分からないから。君は考えすぎなんだよと先輩は言う。...
>そうしなさいと誰かに言われたわけじゃない。手を伸ばす理由はない。ないのだ。ここにいる義務もない そういうこと。だから闇なんだよ。「自分」にとっての「意味」が明確でない...
どちらを見ても底まで暗い。私は手を伸ばすことができない。手を伸ばして何を掴めばいいのか分からない。どうすれば何かを掴めるのか分からないから。君は考えすぎなんだよと先輩...
衝突というほどじゃないが、「暗い」のはどこでもない、その人のいる「ここ」なのだから、リファクタリングはいらんでしょう。「どこにいっても」、ならなおさら。 文章自体は共感...