2007-12-16

ネトゲから引退してしばらくたった。

引退じゃないな。カンストまで行ってなかったし引退というよりも撤退というべきだったかもしれない。

毎日毎日気の合った仲間でチャットして狩りしてバトルしてた。

会社から帰ってご飯食べて風呂入って寝るばかりの状態にしておいてからゲームにinして夜が更けるまで遊んでた。

レベルが上がり狩場が混雑してくると人のあまりいない早朝にinするようになり、生活がすっかりゲーム中心になった。

朝4時に起きてゲーム。そのために11時前には就寝というそれだけ見るととっても健康的な生活だ。

そんな毎日で特に仲のいい友人ができた。友人というがぶっちゃけネトゲ内の恋人のことだ。

二人とも毎日朝4時からゲームにinして恋人talk。落ちるときに行ってらっしゃいなんて言ってキャラ同士でkissしたり。

プレイのつもりだったがだんだんマジになってきて相方のほうが会いたいと言ってきた。

会いたいなんて言われるとこっちだってちょっとマジになる。自分もう相手のことが好きになっていたし。リアルはわかんないけど。

そんなこんなで会ったさ。いっしょにご飯食べただけでその日は別れた。

会った後、ゲームの中での相手の様子がなんだか変わった。自分も変わった。

自分はリアルの相手も好きになってた。でも相手はこっちのリアルは好きじゃなかったらしい。

その後いろいろあり、結局自分はゲームから撤退した。相手はその後もずっと続けていた。

先日久々にそのゲームにinしてみた。元のギルメンはどこにもいなかった。

あの相手が同じキャラでいたのでtalkしてみた。こんばんは。元気だった?と

しばらくの沈黙があって返事がきた。もうあの頃みたいな顔文字いっぱい使って自分に微笑みかけてくれるようなtalkじゃなかった。

やめる前に友人としての付き合いは続けたいって言ったのを振り切ったのは自分だし

一緒にゲーム続けて東の地平まで行こうねって言った約束も破ったし

ゲーム内のつながりを特に大事にする相手にとって、途中で逃げてった自分のことはプレイヤーとして許せないんだろうと思う。

自分と(ゲーム内で)付き合っていたのはもう1年近く前のことだし、きっと新しい相手もいるんだろう。

もうここに自分の居場所はなく、自分を覚えていてくれる人もいない。

あの人には自分を覚えていてほしいと思う。同じ時間を楽しく過ごしたことを忘れないでいてほしいと願ってる。

所詮ゲームの中の幻の話だ。でも幻が起こした感情まで幻ではないだろう。

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