診断基準をみてみましょう。
次のうち5つ以上あてはまると演技性人格障害が疑われるようになります。
1.自分が注目の的になっていないと楽しくない。
2.他人との関係は、不適切に性的で魅惑的・挑発的な態度をとる。
3.あさはかで感情を表に出す。
4.自分への関心を引くために身体的外見を利用する。
6.芝居がかった態度や誇張して表現する。
7.他人や環境の影響を受けやすい。
8.対人関係を実際以上に親密なものとする。
となっています。
以上のことをまとめると、演技性人格障害は大きく4つの性格的特徴を持っています。
1.自己顕示性 自分を実際よりもよく見せたい。
2.情緒不安定性 一見すると他人を振り回して行動しているように思われるが、
その真実は実に小さく不完全なもので、危うさ、不安に満ちています。
支配的に振る舞うことでかろうじて安定化を図っているのです。
3.被暗示性 情緒不安定と同じく、他人や環境に合わせることで、安定化を図るのです。
4.魅惑性 わざとらしく表面的で挑発的な態度にでるのは、背後に深い罪悪感を抱えていることが多いようです。
このことは、患者を魅惑的な行動に走らせる一因となっています。
この障害は本人に「治そう」という気がない限り難しい病気です。
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