2007-11-12

8桁の先

小学校3年生のとき、全員に8桁の電卓が手渡された。

今思うとその頃は感受性も豊かだったし、好奇心も溢れんばかりだったから

四則混合何でもござれのスーパーアイテムは僕の心を惹きつけて止まなかった。

暇があれば何でも計算してみたし、

授業中にひたすら1+1=2,3,4…2273,2274…と

飽きることなくイコールボタン押し続けていたときもあった。

エラーマークが出ると電卓が止まってしまうことが不思議でしょうがなかったので

面白い数字でエラーさせることに情熱を傾けたりもした。

12345678と並べてエラーを出す方法を今でも4パターンほど覚えている。

そのうち学校電卓を使わなくなって

あの時の興奮が幻だったかの如く忘れてしまい

心の奥底に秘められることもなく月日が流れて

気がついたら社会人になっていた。

経理に配属されて、最初に12桁の電卓を手渡された時に、

ふと、8桁の電卓を使っていた時をふと思い出した。

11111111×11111111=12345678(E

8桁の電卓で、きれいなエラーを出す方法。心地よい知的興奮。

手元の12桁の電卓を叩く。

111111111111×111111111111=123456789012.3(E

あれ。12桁じゃきれいなエラーにならないや。

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