2007-11-07

僕はおそらく疲れている

毎日毎日日付が変わっても仕事をしている。はやりのIT企業ではない。仕事そのものは楽しいことのほうが多い。だけれども次第に疲れがたまっていくのを感じる。

夜というのは不思議なもので、静かなようでいてずっと何かしらの音が聞こえている。かつかつと道路を歩いていく音が聞こえると、知らない人なのにこんなに夜遅い時間に大丈夫だろうか、と心配になる。お疲れ様と心の中でつぶやく。僕はまだ仕事が残ってる。明日やってもいいんだけど、寝る前にやっつけてしまいたいんだ、アイデアはできるだけ早く形にしたい。そう思いながら深夜の音に耳を傾ける。

誰かが陽気に鼻歌を歌っているのが一瞬だけ聞こえる。からからという自転車の音が少しだけあとに残る。僕は少し笑う。ちょうしっぱずれた声が深夜のまちに響く。きっと迷惑に思って舌打ちする人はいるだろうけれども、僕はおかしくて仕方なくて笑ってしまう。

なぜ、深夜というのは昼間とは違うのだろう。コーヒーの味も、どこかから聞こえる水音も、蛍光灯の光も何もかもが違って見える。毎日見ているのに、疲れて床にねっころがって蛍光灯を見上げると、自分が沈んでいくような錯覚を覚える。もうどれくらいこうやって深夜の作業を続けてきただろう、これからどれくらいこうやって続けていくのだろう。わからない。漠然とした不安と、不思議な深夜という時間帯と、疲れで鈍く頭が痛む。

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