「嘘をつくのはいけないこと」
これを心の底から信じているから、生きにくい。
小さいころから、「嘘はだめ」と教えこまれ、嘘をついては怒られてきた。
けど、大きくなるにつれて、嘘をつかざるをえない環境になった。
誰かを騙したくて嘘ついてるわけじゃない、正直でいたい。
でも、正直でいると、傷つける。傷つく。
そんな時、嘘をつく。嘘をついちゃいけないと思ってるのに、嘘をつく。
自分に対して、非難の声が内側からわきあがる。
「なんで嘘つくの?嘘はだめだって!」
あー、おれは嘘つきだ。悪い人間だ。
でも、存在したい。生きていたい。どうしよう?
嘘をつかなくてもいい様に生きてくしかないわ。
他人と関わるのはよそう。
コミュニケーションを取ると、嘘をつかざるをえないから、一人でいよう。
だけどな、一人では生きていけないのよ。
外からの刺激が必要なのよ。他人がいないと、自分もいないのよ。
ハリネズミかー!
さて、嘘をほどほどにつこうか。
まず、「嘘をついちゃいけない」って呪縛を解いていこう。
よく周りを見てみよう。みんな嘘ついてるよ。自分を苦しめながら。
「嘘」も精神を維持するために必要なものなのよ。
だめじゃない。必要なもの。
ただし、嘘をつくことは信用をそこなうこと。
信用をそこなって、苦しい思いをする状況なら、嘘をつくのはまずい。
信用をそこなってもかまわないなら、嘘をついてもかまわない。
そこなっても、また回復できるなら、回復のためのエネルギーを覚悟できるなら、嘘をついてもかまわない。
そこはひとそれぞれのバランス。
大人になるために必要なのは、このバランス。
これは経験でしか身につかない。
こんな時にこんな嘘ついて、きつかった。
こんな時にこんな嘘ついて、楽だった。
いつでも正直になんてのは無理なことと知る。
ほどほどに嘘をついていきましょう。
と、子供に教えることにした。
http://anond.hatelabo.jp/20070910132533 自然とその辺のバランスを学びとれるのがベストなんですけどね。なかなか難しいです。