この「の」の用法は格助詞「の」がもつ用法のひとつで準体格と呼ばれる。格助詞「の」に続く(ノ格の名詞句が修飾するはずの)実質的な名詞を省略するもので、奈良時代から例が見られる。
問題は、任意の場面が設定された上で「俺のがある」「彼女のがある」と言うことに我々は違和感を感じないのに、なぜ「俺のがすごい」という例になると不自然に思えるか、であろう。これは、準体格に下接する名詞の省略用法として、実質的な名詞(「車」や「靴」)を省略する用法は定着しているが、抽象的な名詞(「方」といった形式名詞)を省略する用法はまだ定着していないのではないか、ということが考えられる。
実例としてあげられていた、
などの例はいずれも文の中に選択肢が含まれており、述語が話し手の評価や価値判断を示す表現になっている。このような枠組みの支えがあれば、格助詞「の」に続く名詞を省略する用法でありふれていない名詞であっても省略し、また復元しうる環境が整うのではないだろうか。
(φには形式名詞「方」が入る)
これを実証するには、「文の中に選択肢が含まれており、述語が話し手の評価や価値判断を示すもの」以外で同様の例(形式名詞などの抽象的な意味をあらわす名詞が省略されている例)を探す必要がある。
NANAで初めて見て、あの作品がブームの元なのかもしれないと思っているのでそういう見方で書くけども、NANAブームの頃から「○○の方が○○」という言い回しを「○○のが○○」と省...
例えば車の話題で盛り上がっている中、「俺のが凄い」といったとき、厳密にはそれは「俺の(車の方が)凄い」なわけで、しかしこの「車の」は、何度も出ている話題で、わざわざ言わ...
この「の」の用法は格助詞「の」がもつ用法のひとつで準体格と呼ばれる。「の」に続く実質的な名詞を省略するもので、奈良時代から例が見られる。 「薬師は 常乃もあれど」(仏足...
「のが」は「の方が」の省略形なのか?
http://anond.hatelabo.jp/20070817224414 いるんだよなー、増田みたいなの。 まあ俺もそのクチなんだけど。俺は「俺的に」っていうフレーズが虫唾が走るぐらい嫌い。 でもだからって、それを使...
拝啓 残暑の候、各位ますますご清福のことと拝察いたしお喜び申し上げます。 毎度格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。 さて、今日びは「候」等とは申しませぬが、これはいかが...
「走るのが好き」 ぐふ、正しい。「~の」で「~こと」になるね……。
走るのが好き はOKだろう。 でも、 歩くのと走るのとでは歩くのが好きだ。 だと、「NANAのが」になるか。
走るのが好き はOKだろう。 でも、 歩くのと走るのとでは歩くのが好きだ。 だと、「NANAのが」になるか。わかりにくいか。OKの方の解釈になるから。 ラーメンと焼きそばとでは、ラ...
似た感じで ~~かもです。 と言う表現が非常に気になる。
問題は、「かもしれない」の「しれない」がどの段階で省略されたかだろう。 省略でまた考えるなら、たとえば ~かもしれないです。 ~かも(しれない)です。 ~かも(...
今頃言文一致以前の人間を見かけるとは!珍しいもん見つけちゃった。メモメモ。 口語的表現ではあるが、口語的表現を口語的臨場感を再現する意図でテキストに使うのは、もう明...