私が生まれた3年後に妹が生まれた。その12年後に両親が死んだ。
それからというもの私と妹の二人暮らしなのだが両親がいたときと大分異なった生活を送っている。
食事は同じものではなく缶詰一つだ。それを妹は机で、私は床で食べさせられる。
最初はその扱いに憤り文句を言ったのだが妹はまるで聞き耳を持たない。
腹に据えかねた私は、不本意ではあったが力にものを言わせることにした。
が、妹は私より力が強く、呆気なく撃退されてしまった。
それからというもの、床で缶詰を食べさせられている。
他にも私から服を取り上げたり、どこからか持ってきた首輪をつけさせたり、そして夜中にその姿で私を外に連れ出したりする。
もちろん、文句を言い、暴れたのだが、結果は同じで、私は仕方なく従った。
そんな日々に耐えかね、逃げ出してやろうと何度も思うのだが、同じベッドに寝ている私を強く抱きしめて、涙を流しながら寝言で私の名前を呼ぶ妹の姿を見る度に、その気は失せてしまう。
妹もやはり寂しいのだろう。それが歪んだ形で現れているだけで。やはり彼女は私の妹なのだ。だから私が守ってあげなければいけない。それがどんなに恥辱にまみれた行為であろうと、彼女のためならば耐えてみせよう。
ジョンと呼ぶ彼女の頬をつたう涙を前脚で拭ってあげながら私はそう決意したのであった。
ケータイ小説か何かですか ?
お前がケータイ小説の読み過ぎで行間が読めない、ということでいいか?
なるほどーお兄ちゃんはワンちゃんなんだ!