私は運動が出来ないからというかなり陳腐な理由で美術部に入ったんだけど、まさにそこは腐女子のターミナル・オアシスなのよ。
腐女子という言葉や存在を知らなかった入部当時の私にとって、彼女たちが話している風景はアニメ好きの女たちのオタク話にしか聞こえなかった。
私は当時アニメだとか漫画とかそういうのは興味なく、ただ教科書に書いてあるシャガールだとか黒田清輝の絵を模写していた。
私が腐女子の存在を知ったのは2chのVIP板の801板をアータラコータラするという祭り。
そこには腐女子すげえだとかいう腐女子を皮肉る書き込みがあった。
私は腐女子の存在と腐女子というネーミングにいろんな意味で衝撃的でった。
だって、他人の作った漫画のキャラで同性愛という味付けにして、それでピュアのハートを刺激するというその行動の快感を私には理解できない。
理解するつもりもさらさらない。
彼女たちは、本家である同性愛者に嫌われている。それは何故か。
それは彼女達の同性愛はこうあるべきという新しい固定観念にあると思う。
新しい固定観念というのは、彼女たちはこういうストーリーに毒する前は一般人と同じ同性愛者の固定観念を持っていたと思う。黒いレザーの服にくそみそテクニックの阿部高和みたいな変な積極力を持っている人のような。
しかし、今時こんな恋愛ねーよwwwwwwというような恋愛に同性愛という禁断の要素を取り入れたそのストーリーは彼女たちを魅了した、それとともに理想が出来た、その理想が固定観念になった。
そういう固定観念を持たない腐女子もいると思う、むしろそれが半分以上だと思う。