2007-07-05

「ぼくらの」について

「ぼくらの」感想をたまに見て回ったりすると、「悲しい」「暗い」という文字ばかり目にする。「ぼくらの」は全然暗くないと思っている私は、それでたまに不思議になる。「悲しい」話であることは確かだけど、それは明るい悲しさ、すっきりする悲しさだと思う。「暗いぼくらの」というのは例えば、モジのことなんてどうでもよくてすぐ忘れてしまってただ単に助かったことを喜ぶツバサナギ、みたいな、ダイチが死んで一家離散、弟妹は悲惨な将来、みたいな感じではないか。「ぼくらの」は基本的に死に際を見せる話で、それは大体(カコを除いて)、"満足できる死"として書かれていると私は思う。彼らの死は無駄にはなっていない(地球を救うことはおいておいて)、と書かれていると思う。

なので読んでて暗くなる、とか、カタルシスがない、という感想には「??」となる。受け止め方の違いだといってしまえばそれまでだけど、チズの回なんて吹っ切れた明るさがあって私は大好きだ(故にアニメは好きではない)。

バトルロワイヤルで一番好きな場面が千草貴子の死に際、という私だけが、こんな感想なのだろうか。

  • ぼくらのとバトロワどっちも知っている人と、カコと新井田というキャラの相似点とそこから見える男子中学生の悲哀について語り合いたい今日この頃。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん