■どこかで聞いた神話
仲の悪い三柱の神さまがいて、いつも争っていました。
神さま同士の戦いはなかなか決着がつきません。
そこで、それぞれの神さまに選ばれた人間の戦士が、代わりに戦うことになりました。
剣の神さまは、死なない戦士ならば必ず勝てると思いました。
剣の神さまは自分が選んだ戦士に不死を授けました。
花の神さまは、死なないだけでは勝てないと考えました。
花の神さまは自分が選んだ戦士に不死と蛮勇を授けました。
月の神さまは、戦士に何も与えませんでした。
ただ、負ければ死ぬのだということを、自分が選んだ戦士に教えました。
勝ったのは月の神さまの戦士でした。
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