家の前というか、風呂場のサッシにぽつんと。
まだ小さくてかわいいもんだが、せっせと巣を作ってらっしゃる働き蜂さんのご尊顔を見ると、どうやらスズメバチの巣っぽい。
二度、毒を食らうと死ぬところと、死んだら生き返れないところが違うが。
どうすればよいのか分からず、とりあえず登校前に殺虫剤を撒いてダッシュで逃げる、ということを繰り返した。
数日後、働き蜂はいなくなり、平穏が訪れた。
巣は不気味なので、さわらないでおいた。
ところが、今度は別の場所にまた巣が出来ていた。
以前のものより大きめで、働き蜂も大勢雇われている。
しかたなく、同じ作戦を挙行した。
身の危険を感じながらも、今回の蜂の巣も陥落した。
大きかったので、巣ごと破壊することにした。
なにやら卵然としたものがいくつかあったので、危ないところだった。
こうしてまた平穏が訪れた。
し か し、奴らは帰ってきた。
ほったらかしにしておいた最初の巣に、再び奴が舞い戻っていた。
今度は巣ごと破壊しなければならない。
キラービーと俺との因縁を断つために、立てよ俺!