一つのたまごの中には一つの生命が詰まってる。
たまごを食べるっていうのは、生命をまるごと一つ余さず食べること。
そんな食材、他にないよね。
茹で卵を一つ食べるとき、ぼくは赤ん坊を想像する。
圧縮された赤ん坊を丸呑みするイメージ。
自分という生命体の中に、別の生き物が取り込まれる。
頭の先から尻尾の先までの肉体。
生まれてから死ぬまでの時間。
それらすべてが卵の殻の中に閉じ込められている。
それらすべてが嚥下の一瞬に凝縮される。
なんて素晴らしいんだろう。
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