2007-06-29

大学は出たけれど

http://anond.hatelabo.jp/20070629130453

昭和初期の世界恐慌の時期は、「大学は出たけれど」という言葉流行ったらしい。

今みたいに猫も杓子も大学に行く時代とは違って、昔の大学とは、少数のエリートしか行かないところだったのに、それでも、大学を出ても、大学で得た知識を活かせる、大卒にふさわしい職業になかなか就けない。

かと言って土方とかチンドン屋とかやってては「世間に顔向けできない」と、自分や家族プライドが許さないし、「大卒エリートのくせに」って目で見られる。

平成不況でも似たような状況が見られた上に、それが昔のように一部の現象ではなく広く一般的に見られた事は、皆さんの記憶に新しいはず。

つまり、「万人に高等教育を」だけではダメ

そこを巣立った若人を、社会が冷遇し、まともな職に就けなかったこと、これが昭和不況や平成不況の悲劇であるから、この問題も合わせて何とかしなくてはいけないように思う。

記事への反応 -
  • これからますます教育にかかるお金が増えていく。そのせいで、教育格差ひいては職業格差、経済格差は固定化されていくだろう。人材が流動的にならないのは問題ではないかという向き...

    • 逆に言うと、多少経済格差が形成されても 教育に金がかからない仕組みを作れば無問題ってことですな。

      • http://anond.hatelabo.jp/20070629130453 昭和初期の世界恐慌の時期は、「大学は出たけれど」という言葉が流行ったらしい。 今みたいに猫も杓子も大学に行く時代とは違って、昔の大学とは、少数...

        • 学歴の逆詐称が横行したという話だね。 大卒では雇ってもらえないが、高卒だと偽れば雇ってもらえる所が結構あったとか。 「大卒にこんな仕事は役不足だから」という意識もあったら...

        • http://anond.hatelabo.jp/20070629131606 韓国人相手なら圧力を逆にかけられると考えてそんなことやらないんじゃないか? ブラジル人はそんなことしなさそうだという風に ある種舐めているんだと...

      • それは確かにそのとおりなのだけれど、ゆとりとか言って公立学校の教育を壊し国立大学まで法人化して学費を吊り上げ国を挙げての給付の奨学金制度は留学生にしか渡らないわが国では...

    • http://anond.hatelabo.jp/20070629125912 最近は(http://anond.hatelabo.jp/20070629151907)のような体質や激務から 東大生が官僚を敬遠しているみたいだね。 今の時代に官僚になる人間は東大ばかりの時代...

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