暗黒界より来たりし王子は、光の中より一筋の牙を引き抜き、この世の混沌を打ち払うであろう。
太陽が沈みしとき、約七人の勇者達は月の道よりいでて、太陽の道へと帰らむ。
彼らが通りし道は花と星に彩られ、あらゆる災いをよせつけぬ。
心せよ。
風は止まり、水もにごりはじめておる。
これより十三の夜を迎えぬ内に、食糧が尽きる。
そして三の夜を迎えぬ内に、我らは死に絶えるだろう。
さすれば我らが行くべき道は一つ。
暗黒界の王子を討つ以外に無いのだ。
しかし、既に幾人もの猛者達が西方へと向かったが、未だに吉報が届かぬ。
そこで汝には西方へ向かい、事の次第を偵察してもらいたい。
汝にはこの村に残された最後の秘宝、「星剣ガマラキテルーン」をたくそう。
、、、本当はもっと良いつるぎを贈りたかったのだが、
そのようなつるぎは先だって、多くの猛者に与えてしまったのでな。
これは祭儀用として、この村に唯一残った武器じゃ。
このつるぎが汝を成すべき使命へと導くことを祈ろう。
さあ行ってくれるか、勇者よ?
ところで、これは黒歴史などではないぞ。断じて違う。
華々しい栄光の記憶だ。