私は夜中の産婦人科で産声を上げた。立会いには身内は誰も居なかった。
父は母が臨月になってようやく、しぶしぶ籍を入れたような男だった。出産の日も、家で酒を飲んで寝ていた。
母とともに何度罵られても、何度暴力を振るわれても、只管涙を流し、そこに居るしかなかった。嗚咽をあげる事すら許されず、正座してただ泣いていた。家の中は酷い有様で、3万円の家賃のアパートの襖には殆どのものに大穴が開いていた。
父は、バブルの好景気の折、仕事がうまく回り始めてようやく真人間らしきものになった。ただ、だからといって昔の仕打ちが忘れられる筈もなく(許せばいいのにという奴は同じ目に遭ってもそれがいえるのか?)、父の事は好きになれなかった。
事ある毎に父からお前は駄目だ、生きている価値はないと罵られ、情緒が不安定な母は私に愚痴を零す。
私は、体の良い両親のサンドバッグに過ぎなかった。
こうはなるまいと思い、強力な自制心を持とうとして、そのうち無関心無感動な人間に育っていった。自分を守る為に、私は望んで日陰の方へと伸びていった。
私の行動や言動に、皆がもっと自分を大事にしろという。
自分を大事にするということは、究極な話、己を殺すしかない。
どんなに傷ついても、強くなんてなれなかった。流した涙は無駄でしかなかった。
親に駄目だといわれた洗脳を解けといわれても、矢張り私は何をしても駄目なのだから、洗脳ではなく、本当に私は劣っているのだ。
皆、好き勝手な事を言う。全部聞いていたら川に驢馬を投げ入れるしかない。どの言い分に従っても文句が出る。誰にも従わなければ非難され攻撃される。もううんざりだ。
そうそう、みんなそう。ホント、みんな勝手だよね。うんざり。 でも僕はもう少し頑張ってみようと思う。なんでかわかんないけど、なんか悔しいので。 あ、関係ない話だけど、「川...
http://anond.hatelabo.jp/20070303214558 この童話の事じゃないかな?
アリガト! それにしてもこんな話良く知ってるね。聞いた事ない。 みんななんでしってるんだろ。
わかるわー。 「同じ経験してから言ってくれ」って思う
http://anond.hatelabo.jp/20070520125620
http://anond.hatelabo.jp/20070520125620 一方あまりに放置されて育てられると 己を出すことでしか生きられなくなるよ それはそれで面倒が多い
【人間関係】自分の心の中で正しいと信じていることをすればよろしい。 とある増田のはなし