2007-05-08

桶屋が儲かればアフガニスタンの子供が死ぬ

資本主義、というかグローバル経済ってのは面白いもので、環境保護のための善意の行動が環境を破壊したり、発展途上国への援助がその国の民主主義の自立を著しくスポイルしたり、といったことが日常茶飯事だ。風が吹けば桶屋が儲かる、どころか桶屋が儲かればアフガニスタンの子供が死ぬ、みたいな状況こそが高度資本主義経済ってものだと思う。

例えばだけど、よく言われる話(デマかもしれないけど、それすらもデマになりかねないくらいに、混沌としているのがグローバル経済ってものだ)では、

  • マクドナルドでハンバーガーを買うとその農地のために熱帯雨林が焼かれ、発展途上国の環境が破壊され、現地の子供の生活環境が壊れる
  • スパムメールに引っかかって海外の児童ポルノサイトのURLをクリックしてしまうと、彼らに収入が入って現地の児童買春ブローカーを援助してしまう
  • 車でちょっと遠出してガソリンを余分に使うと、トウモロコシの値段が上がって中南米の子供が飢える

とかね。

帰結を知らずに何かを為すことによる不作為の悪行がこれほど世の中に溢れているのに、何かを為さないことの悪を論じるなんて百年早い、と思うなあ。

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