君は憧れの主人公とは違う。
そんな、違う星の住人とも言える人物を目指すのは、すばらしく苦痛で、とっても素敵だ。
その気持ちを持ち続けている限り、つらい思いをすることが多いだろう。志を高く持つっていうのは、恐らく苦行なんだ。
でも、そんな苦痛に満ちた君の姿は、まさしく主人公だ。君自身がそれを感じることができないのが残念だが、まさしく主人公なんだよ。
もしかしたら本当に誰かから憧れを抱かれるかもしれない。そうやって、志や理想はリンクしていくものなんだ。その崇高な輪の中に入ってることを誇りに思おうよ。
そして自分の卑小さに絶望しかけたときのために、他にも憧れの主人公を見つけておくほうがいいかもしれない。たとえば大器晩成な人物だ。そうすれば、君はますます大きな輪の中に存在する一人の主人公になれるんだ。
最後に僕が一つアドバイスできるとするなら、次の一言しかない。
「そんなくだらねーことぐだぐだ考えてる暇があるんなら、さっさと風呂入って本読んで寝ろ」
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