2007-04-06

不二家

不二家ケーキ屋じゃなくってレストランがね、うちのそばに(っつっても田舎の感覚で、そば)あるんだけど。むかし、隣が精神病院だった。そこに精神病院があるのは小学生でも知っていて、レストラン駐車場から鉄格子のはまった窓を見上げて、なんともいえない気分になったのを覚えている。たぶん鉄格子が、「閉じこめるため」にみえたから、なかに怖い人がいると思ったんだと思う。閉鎖病棟とはいうけれど、実際は無用な刺激から守ったり、逃げ出さないようにしたり、飛び降りたりしないように、とかだったんだろうなー。

とはいえ、小学生の頃、いきなり集団下校になった日があって、その理由が「病院に来た患者さんが包丁を持って姿をくらましたので」だった。黄色い救急車も信じていたような。

今は不二家の隣に精神病院はない。ほかのところに建て替えて、今はきれいな病院になっているそうだ。精神病院といっても、大きいところは神経科もあるところが多いから、結構じじばばがいたりするんだよね。そして、いまは精神病(とくに、うつ病)に理解がある(とされている)社会になったし、目に見える迫害はない。

でも、同僚が一ヶ月休んだとき、理由を教えてもらえず、まわりでは「どうもうつ病らしい」と噂が流れた。復帰してくると、「なんて声をかけたらいいのかわからない」「元気?・・・とかって、元気なはずないよな」そんな声が周りから聞こえた。自分もちょっと気を遣いすぎたりしていた。治らない訳じゃないし、誰でも罹るんだから、身体の病気と同じ対応をすればいいんだろうけどね。まだ身近に考えられる人は少ないっていうことか。そのうち同僚は辞めてしまった(もともと辞める予定ではいたようだったが)


というか、すいません、私自身もうつ病なんですよね。

同僚の件は、ほんと情けない。まだ、うつ病だと教えてくれれば、それなりの対応をできたと思うんだけど。うつ病じゃないかもしれない人に「うつ病って本当? 実は私もなんだ」と、きく勇気がなかったんだ。訊いちゃえば、よかったのかな?

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