■眠る前に
夜の道の上、コンクリの白い壁と黒い植木に蛍光灯のこうこうと光る中、若い男の人が歩いてゆく。
そんな光景ただひとつに世界の真実を見た気持ちになり、
でもそれに何か意味があるのかなどまるでわからず、
とても愉快な気持ちで眠る。
良い日だ。今日も昨日と同じように良い日であったよ。
(今日はいい日で、明日は悪い日でなどあるわけがない。
友人に会えた今日はいい日かもしれないが、友人に会うことなくひとりで過ごす明日はそれでも、
友人との関係が深まった私の持つ一日である分、友人と会えなくとも今日よりもいい日なのだ)
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