2007-03-07

[]恋愛起承転結…の承の部分に感じること。

http://anond.hatelabo.jp/20070225113852

長期的に見れば、実際問題として、恋人は自分を特別な人間になんかできないし、一人の人間との関係だけで孤独感を打破できるわけでもないんだって思う。

 

そういう段階を超えて行く人達を見ると、もちろん話は巧いし、その人に合ったおしゃれとか、恋人らしいイベントをソツなくこなすっていう小手先の技も持ってる事が多いんだけど、それだけじゃなくて、まったく別の技術を持ってると思う。

リアルタイムで目の当たりにしたし、あまりに生々しく身近で見たから、あまり冷静に表現できないけども、彼らが相手の価値観を受け入れる時っていうのは、もう理解するとかっていうレベルじゃなくて、もうそれらのカップルは互いの接触面から価値観が拡散しあってる状態のように見えた。

価値観が接触する、接触した価値観が片っ端から化学反応みたいなのを起こして、別のものになっていくようだった。お互い、多少はおっかなびっくりだけど、それを楽しんでいるようで、ああすげーこれが人間コミュニケーションの真価かと思った。

 

少し罪悪感はあったけど、なんとかそのカップル(2組しかいないけど)とお近づきになって話してみた。

まず自分を含めた3人で話すと、共通の考え方を持っていると感じる。二人だけの世界をどこかで造ってるんじゃないかと思うくらいだった。もちろん別の人間だし、いう事成す事違うのだけれど、どこか似ている。

表面的な所で、ふとした拍子にせりふがかぶったりするし、よくよく観察すると仕草が同期したりする。と言ったほうが具体的で分かりやすいのかもしれない。

 

でも外には、恋人以外の人間関係があるから、変化させにくい(させてはいけない)価値観だってあると思う。それで、片方のカップルは別れてしまうところまで見た。

彼らは他の人間関係が完全に切れてしまって、外から切り離されてしまった。それからの話はほとんど入ってこなかったけど、そう経たないうちに別れてしまったようだ。後から個別に話を聞いたら、なんと、二人とも同じ悩みを抱えていた。二人だけの世界で、考えることは無限ループしていて、デッドロックに陥っていたのだった。

一人で考えこんで煮詰まるというのは有りがちだけれども、二人でも、外界との接触がなければ煮詰まってしまうのかもしれない。

立ち向かうべき「外の世界」がないと、二人の世界が固定できないっていうのは、恋愛好きな自分にとって、すごく興味を惹かれる事だった。

と言ったら、男の方に殴られた。生々しい。

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