909 :Mr.名無しさん :sage :2007/02/21(水) 02:12:28
妻がメシ作りたくない病を発症した。
何故かすき家に三人して来てしまった。
まあ良いか、祭りだし。
なんて考えてると、ふじこが
「ぱぱ、あの人食べるのすんごくはやいよ」って俺に言う。
見るとカウンターには二十代前半とおぼしきスーツ姿の男が牛丼をかき込んでる姿が。
あれは俺だ、昔の俺だ、何にも考えず、ただがむしゃらに仕事して、未来の事とか幸せが何なのかとかから敢えて目を背けて、孤独を貪って世の中拗ねて生きてた頃の…
そんな俺の妄想に気付いているのかいないのか、男は尚一層のスピードで丼を空にし、ぼそりとご馳走様と告げると伝票を片手にレジへ向かった。
俺がふじこに
「牛丼はああやって食べるのが作法なんだよ、特に一人の時はね」
って教えたら、妻が何馬鹿な事言ってるのって鼻で笑った。