2007-02-11

かけられなかった言葉

プロジェクトに人手が足りなくなって人事に相談したら、一人ちょうど空いてるのがいますよ、とのこと。スキルもあるしまじめだしうんぬん。

会ってみると少し繊細な感じがするものの、スキルマッチしてるし確かに真面目そう。

その時期社内人材が枯渇してたのでダメかと思ってたので、ありがたく来てもらった。

二週間くらいして少し休みがちになり、無断欠勤。

あれれ?と思って再度周りの人に聞いてみると鬱病から半年ぶりに復帰してきたところだったという。

「聞いてないっすよ。」

「いや、君ならなんとかすると思って。」

「いやいやいや。」

あわてて諸々聞き取り調査。

以前どんな状態だったか、どういうことに気をつけるべきか。

「頑張れ」ってのはプレッシャーになる、気を使われていると思わせるのも良くない、かまいすぎはダメ放置は絶対ダメ。なかなか難しい。

「事情は聞いてるよ、協力するから焦らずやってこう」とかなんとか。

仲の良い同期の近くに席替えしたり、仕事のやりかたを細かいゴールを繰り返す方式にしたりなんだりで、なんとか週の半分以上は来るようになったが、長続きしない。声掛けすればちゃんと反応をするし、やる気は失って無いようなんだけど自分でも自分をコントロール出来ないみたいだ。

やがてチーム全体の進捗にも悪影響が出て、それが彼を追い詰めた。出社不能。

そのうち電話にも出てくれなくなり、プロジェクトから正式に外れた。

一つ思うのは、一度くらいちゃんと目を見て「頑張ろうぜ」と言ったほうが良かったのかもしれないということ。結果は同じであったかもしれないし、もっと悪かった可能性もある。

でもどうなんだろう、今も面接時のなんというか「仲間になりたそうな目」が忘れられない。

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