2007-01-18

教師が当たり前にあると思っているもの

小学生の頃のこと。担任の教師が言いました。

「明日の図工の時間はスケッチをするので、あなたの大切なものを持ってきてください」

私は困ってしまいました。

そんなもの、持っていなかったからです。

悩みに悩んだ挙句、私は好きな食べ物を持っていくことにしました。

食べ物は大切だ、と考えたのです。

私が真っ赤な林檎をスケッチしていると、担任がやってきてそれを止めました。

結局、自分の靴をスケッチすることになりました。

林檎は帰ってから食べました。

小学生の頃のこと。担任の教師が言いました。

「代本板を作るので、要らない本を持ってきてください」(木板の代わりに本を使ったのです)

私は困ってしまいました。

家に帰って本棚とにらめっこしました。

要らない本なんて一冊もありませんでした。

私は代本板を作れませんでした。

代本板がないと本を借りることができないので、

休み時間放課後は、時間の許す限りずっと図書室で本を読んでいました。

小学生の頃のこと。担任の教師が言いました。

「あなたの将来の夢をプリントに書いてください」

私は困ってしまいました。

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