最近、自分の周りの修士の後輩たちがドクター進学を希望する割合が下がっているように思う。それも優秀な人に限って。
話をしてみると、卒業したあとの進路に博士学位を取ることのメリットを感じられない、というのもあるし、
逆に、本当に必要な職種だったら、社会人博士としてとれるはずだと考えているのもあるみたいだ。
たしかに、彼らぐらい頭が良ければ、社会人として博士学位を取ることは難しくないだろう。
しかしそれはつまり、大学で研究をする、という環境に魅力があって博士課程に進むわけではなく、
あくまでも必要とされる資格だからあとから取る、ということなんだよな。
それに、計算機科学の分野だと、大学の研究よりも企業での開発の方が面白いというのもよくわかるし。
自分も、博士課程の魅力は少なくなっていると思うから、強くは進学を勧めない。
・・・一方で、優秀ではない人に限って進学したがるのは、本当に勘弁して欲しい。
そういう人に限って、自分の価値を高めるには学歴・学位しかない、と思い詰めてるから、精神的に追い込まれやすいしねぇ。
博士に行くなら、学位取れなくて元々、でもそれ以外の何かを得る、というつもりで行くのが
一番幸せだと思うよ。
研究職に就職するために必要だから学位を取ろうとしていたはずなのだが、学位を取っても就職できるわけではなく、さらには年齢制限によって一部の公募は受けられなくなっていたり。う
そもそも、地頭がよい人には学歴さえ要らんのよ。 最近の教育を巡る状況ってのは、対して地頭の良くない奴が底上げする面ばかり目立って、なんだかなぁ。