2010-02-18

[]哲学病にかかっていたとき

考えることが何よりも大切になってしまうと、

それ以外のすべてが無駄に思えて仕方がなくなってくる。

そういう状態のことを「哲学病」だと中島義道は言っていた。

僕は哲学病だった

目の前に物質が存在していることが不思議でならなかったが、

どうやら大半の人間はそんなこと気にもとめていないようだった。

それがまた一層奇妙に見えた。

だって、みんな無駄なことを一生懸命やっているのだから。

そして考えるということも、どうやら無駄だと思えた。

すると自分の存在も奇妙で仕方がない。

でも考えることは次から次にわいてくる。

携帯の電源を切り、家からも出ず、考えることに没頭した。

少し読書もした。

考えるために、最低限の食事だけはとった。

だが、考えているだけではそのうち食べられなくなってしまう。

僕は哲学病をやめなくてはならなかった。

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