2007-11-20

死と言うより生きていない。

自然界の物質というのはより自然な状態になろうとする。

高い圧力と熱を加えられた陶器は数十年数百年をかけて風化し砂に戻る。

それと同じく命というエネルギーを与えられた物質は自立活動をおこうがエネルギーを失っていきより自然な状態になる。

逐次エネルギーを補給しても、肉体は風化を止めきれず劣化し最終的には自然な状態に戻ってしまう。

それが所謂死だ。

そもそも生物という状態が不自然であり、無生物という状態が自然である。

死に意味はなくただただ自然な状態に戻るだけ、生きていない状態になるだけの話である。

しかし、生物は風化する肉体の一部を体の奥底に若いまま保存し、自分の複製を作り上げ、若い自分をあらたに生み出して生きている状態を保ち続ける。

これが、生命の一番脅威であるところ。

自然な状態を維持し続ける力。

自然な状態を維持することに目的はあるのかあったのか知らないが、自己保持能力にはただ驚きを感じるしかない。

厨二病な話であるが。

生きると言うことはそれだけで不自然な状態を保つという変なことである。

そのため、ただ生きているだけでも辛い人間というのも存在するのだろう。

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