2007-05-25

学問の黒板のあの記事を読んだ(ゲームブック風)

ある人が一輪車に乗ろうとしている。仮にAと呼ぶ。Aは一所懸命に乗ろうとし、乗れたように見えることもある。

その様子を見ている人がいる。仮にBと呼ぶ。Bはニヤニヤとした笑いをかみ殺しながらAの様子を見ている。

あなたは不思議に思う。なぜBは懸命に頑張るAを見て笑うのだろう。

そこへあなたの友人が通りかかる。あなたは友人に尋ねる。

「あの人がどうして頑張る人を見て笑うのかわかりますか」

友人は答える。

「乗ろうとしている一輪車の車輪が四角くて、そもそも走れるようにできていないから。Bはプロの一輪車乗りで、車輪は丸くなければ走らないと知っているんだよ」

車輪が四角いとなぜ走れないのか、あなたは友人に説明してもらう。なんとなく解ったような気になったところで、あなたは思う。Aはその車輪では走れないということに気付いていないのだろうか。誰かがそのことを教えてやればいいのではないか。友人は答える。

「Aは、今までの常識をひっくり返す乗り方を編み出せば、四角い車輪でも走れると考えているんだ」

Aの周りには人だかりができている。人だかりが大きくなると、Bは笑うのをやめ、ため息をつく。友人は言う。

「ふたりとも同じように思われているけど、Aが持っているのは今のところ本物の一輪車じゃない。Bはそれが分かっているから、Aがそれを一輪車だと呼ぶのが許せないのさ」

それじゃあ、Aの周りの人たちにそのことを説明すればいい、とあなたは思う。友人は答える。

「どうして四角や三角じゃだめなのか、なぜ車輪がないと走らないのか、Bがすべて説明していたら、一輪車に乗る時間がなくなってしまう。一輪車乗りが一番しなければならないのは、一輪車に乗ることだからね」

ふと振り返ると、ある人がバイオリンを弾こうとしている。仮にCと呼ぶ。Cは一所懸命に弾こうとし、弾けたように聞こえることもある。

その様子を見ている人がいる。仮にDと呼ぶ。Dはニヤニヤとした笑いをかみ殺しながらCの様子を見ている。

あなたとあなたの友人は不思議に思う。なぜDは懸命に頑張るCを見て笑うのだろう。

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