2007-01-11

結婚

中学高校の頃、私は「結婚なんて絶対するもんか」と思っていた。

その頃は自分のことを優秀な人間だと思って(思い込んで)いて、もし自分より優秀でない男と結婚したら、優秀でない男に家の中で偉そうにされるから我慢できない、と思った。もし自分より優秀な男と結婚したら、その男を社会的に生かすために、優秀な自分が陰に隠れて内助の功とやらをやらねばならなくなり、結局どちらに転んでも結婚によって自分の人生を歪められるとしか思えなかった。

大学の推薦入試のため、当時の担任教師と対面で話をし、「結婚したら仕事はどうするの?」と聞かれた。「結婚なんてするつもりはありません」と答えた。どうして、とさらに聞かれたので、結婚生活仕事を両立できるほど器用だとは思えないので、と答えておいた。

大学に入って、自分と同じくらい、あるいは自分より能力(なんの能力だろう)のある男は世の中に星の数ほどいるのだと気がついた。その頃は、「どうせ結婚するなら男はいや、お嫁さんがほしい」とほざいていた。「男でもいいけど家事は全部やってくれなくちゃね。そのかわり私が稼ぐから」とも言っていた。

就職してからようやく、結婚とは、自分だけが籠に押し込められるわけではなく、相手も同様に押し込められるのだ、ということが分かった。籠の窮屈さに差はあるとしても。

結局思ったのは、この相手のためなら制限を受けてもいい、と思える相手と結婚すべきなのだということだった。

  • http://anond.hatelabo.jp/20070111001143 誰よりも愛してる人。自分よりも大事な人と結婚できたらいいな でも結婚なんかしなくてもいいじゃんとも思ってる 中途半端な結婚して中途半端な人生を歩む

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