2024-04-09

anond:20240409214124

核の相互確証破壊は2つの超大国が互いに十分な核兵器保有している状況を指す。

互いに攻撃を開始すれば、双方が壊滅的な被害を受けることが確定するため、結果的平和が維持される。

これはゲーム理論の一部であり、ナッシュ均衡概念を用いて数学的に表現することができる。

2つのプレイヤー(ここでは国)がいるとする。

それぞれのプレイヤー攻撃するかしないかの2つの選択肢がある。

攻撃しない 攻撃する
攻撃しない (0, 0) (-1, 1)
攻撃する (1, -1) (-1, -1)

ここで、各セル数字は利得を表す。

この場合、-1は核戦争による壊滅的な損失を、0は平和(つまり損失も利益もない状態)を、1は一方的勝利他国攻撃して自国被害を受けない状態)を表している。

このゲームナッシュ均衡はどこか?

ナッシュ均衡とは、どちらのプレイヤーも他方が自分戦略を変えない限り、自分戦略を変える動機がない状態を指す。

このゲームでは、どちらのプレイヤーも「攻撃しない」を選ぶとき、つまり(0, 0)のときナッシュ均衡が達成される。

なぜなら、どちらのプレイヤーも他方が戦略を変えない限り、自分戦略を変えると損失(-1)を被るからである

しかしこれは相手が「核」を持っていることが事前にわかっていないと機能しないため、コミットメント必要となる。

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