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2007-11-15

世界最初の小説、を考える

まず、確実に読みやすくはないだろう。

視点は固定されていないだろうし、あちこちの描写に齟齬があるだろう。

構成なんて無いに等しいだろう。

内容は完全な創作ではない、おそらく自身の体験談的なものになるだろう。

体験談ではあるが、あちこちに誇張が含まれるだろう。

・・・これはまさしくケータイ小説の特徴ではないか?

あるいはこうだ。

あなたは超古代文明人である。

あるとき、いままで何も無かった場所に、新たな文明が発生していることに気づいた。

それは、自分たちの文明と比べると、笑ってしまうほど原始的な文明である。

あなたはどうする?

その原始文明が「より良い発展」をするように「矯正」するか?

それとも何も介入せず文明の発達を見守るか?

ケータイ小説は生まれたばかりの文学である。

何百年ものあいだに研鑽されてきた現代文学と比べれば、笑ってしまうような出来だろう。

しかし、それを簡単に潰してしまっていいのだろうか?

あるいは、「正しい文法」とやらを教えて「矯正」してやることが、本当に正しいのか?

ほうっておけばいいのだ。

いずれケータイ文学は、現代文学とは違った発展を遂げるかもしれない。

現代文学クローンとなるのかもしれない。

どっちにしたって誰も困らないだろう。

ほうっておけばいいじゃないか。

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