はてなキーワード: 小さな詩とは
ふと考えたんだけど、当たり前のことかもしれないけど、ちょっと聞いてくれ。
俺たちは毎日恐ろしいほど大量の情報にさらされている。
だが、すでに知っている情報も少なくない。
既知の情報は処理しない。
子供の場合はどうかといえば、
そりゃもう知らないことばっかりだから
いろんな情報を処理しなきゃいけない。
先生が言うことだとか友達が考えてることだとか擦りむいた傷の痛みとか汗が乾く早さだとか約束を破ったときの罪悪感だとかブランコのきしむ音とか歩き方の変な人のこととか公園のダンゴムシのこととか草の味だとかおばちゃんの乗った自転車は急に止まれないこととか雲の形とか夕暮れの色合いだとか今日の晩ご飯を楽しみにする気持ちだとか冬の匂いだとか回鍋肉は中国の料理だとか夜の悲しさだとか水を飲みすぎるとおねしょするとかお母さんが一緒に遊んでくれる楽しさだとかお父さんが怒ると怖いことだとか布団がないと風邪をひくこととかいつかはみんな死んでしまうこととか。
とにかく覚えることが多すぎる。
だから、ときたまその情報を処理し損ねて、おかしなことを言ったりする。
それを見て大人は小さな詩人だなんて言って「子供は感受性が強い」なんて言う。
でも違う。
情報を正しく処理できなかっただけだ。
感受性が強いっていうか、ただ単にむき出しなだけだ。
むけたばかりのおちんぽみたいなもんだ。