自分、アラサーの男、若干オタク趣味の薄れてきてるオタク。サウナとソシャゲが趣味。
友達、アラサーの男、歳が近い。ゲームと鉄道と声優のオタク。
共通のゲームコンテンツのライブでたまたま隣の席で仲良くなり、住んでるところも職業も近くて1年くらいの付き合いだが月に1回は食事に行く仲だ。
基本的に共通のゲームや仕事の話題や世間話をすることが大半だが、会話に違和感がある。身の回りの女性や人物、事柄を女性声優に例えることだ。
例えば、同僚が声優の○○に似てる。さっきの店の店員が××っぽい。と女性の容姿を声優に例えるのはしばしばある。
それは「身の回りの知人を相手に伝えにくいので有名な芸能人に例えて分かりやすくする」という形なので気持ちは解るし、自分もライブで声優を見てるのである程度容姿なら想像がしやすい。
しかし、近日中に行く出張先で伝えると「○○の出身地だ」とか、自分の後輩の話をして年齢や出身の高校を言ったときに「××と同級生だ」とか、生年月日や出身地を声優に例えるようになってきたのだ。
ここまでくると流石に知らな過ぎてピンとこないから聞き返すことが多い。特に生まれ年を声優と同じように例えることが特に多い。知らんがな。
最初こそは好きだから例えやすいのか、よっぽど好きで詳しいんだなと感心した部分はあったけれど、最近例えを頻発する声優が主演をしているアニメを見ていない、どんな役をやっているかすら知らないと聞いて愕然とした。
熱心な声優オタクではなくて、単純にボキャブラリーの中心が「女性声優」だった。
自分は今でこそ仕事が忙しくて暇があればソシャゲやアマプラでアニメを見るくらいのオタクだが、学生の時は特定の声優が好きでアニメや声優の雑誌を買ったりキャラソンを買ったり出演作のアニメは欠かさず見ていた側のオタクだ。(友達と共通のコンテンツには出ていない人)
だから、声優オタクを名乗る割には本業であるアニメを見ないことがかなり不思議だと思った。
しかも同世代なのに話題に出る女性声優はその共通のコンテンツの若いか同世代のアイドル声優ばかりで、自分たちの世代で見たアニメのベテランの女性声優はおろか男性声優は全く知らなかった。
だからオタクなのに普通のアニメの話は通じないし、出てくる声優は一定のコンテンツの人ばかり、そのくせテレビのバラエティにでる芸人やアイドルは全く知らない。戸田恵梨香すら知らない。とにかく会話の幅が狭いのだ。
こんな事をどうして書きたくなったかというと、最近共通のコンテンツの行く末が不穏で別の趣味に自分の熱が落ち着いてきて友達付き合いが続くか考えていたことと、まだ友達には話せていないが最近彼女ができた。
察する部分があると思うが、友人は女性経験がない。学生時代と職場が男が多い環境で出会いがなく、共学だった高校ではクラスの好きだった子が嫌いだったヤンキーと付き合っていた話を何度もしたり、共通の知り合いが結婚や彼女ができると悪口はなかったが「俺なんか…」と僻むことが多かったので自分から彼女の話題を出すことを避けていた。ここは根本の性格だから本件とはまた関係ない部分ではあるけれど、いずれは話さなければならないことだと思うし、今後付き合うなら一度会う事も出てくるだろう。
彼女はオタクに対しては特に抵抗なく接してくれたいい子だけど、仮に彼女直接会わせたり話題に出した時に、「女性声優」に例えられるのが果たして嫌悪感を抱かずにいられるか不安だ。
大人になってからできた友達は珍しいし、いい縁だと思ったけれど、学生時代とはまた違った悩みがあるのも考え物だ。