日本のファッションのはなし。
日本の御三家のチーフデザイナーを経てさいきん独立した人がはじめたブランドを見るのがつらい。
作るものすべてが御三家のおじいさんの呪縛から逃れられず、
おじいさんブランドと同じデザインにちょっとサスティナブルを入れるしかなくなっているのを見るのがつらい。
御三家に入る前も、装苑賞を取るなど才能ある人だったのに
御三家に入ってしまったが故に、彼のオリジナリティがなくなってしまったのがつらい。
何をつくっても、元いたブランドっぽいね、という感想しか浮かばないのがつらい。
オリジナリティを奪われた人を見るのがつらい。
元の会社ではいいポジションにいたのに、一番偉いおじいさんを怒らせて、
半年以上かけて準備していたパリコレを、ショーの直前でキャンセルされ、以降表立って干される。
vugoeもwdwも他の業界誌も事情は知っているのに、おじいさんが偉大すぎるのと、広告主を敵にするので書かない。
そんな業界の構造がつらい。
おじいさんに媚を売れないと残れないみたいな権力構造も嫌になるし、
ある才能が御三家を飛び出すしかなかった状況もきついし、
独立してからもクリエイションに呪縛があるのをみるのもつらい。
既得権益がおおやけに才能ある若者を潰したのを、誰も書かないのがつらい。
ていうか若手が30代ってのがつらい。
日本のモードなんて死にゆく産業なのに、誰もそのことに触れないのがつらい。
嫌なかたちのなかよしこよしがつらい。
平安時代に回帰しよう!
つらいつらいじゃねえんだよ ハラスメントだよこんなの