手っ取り早く気軽に、がキーワードだ。
なぜなら娯楽はありあまるようになるから。
基本的な法則として、人間はたくさんあるものは軽視する。つまり、娯楽がたくさんあればそれらは軽視される。
今までのように娯楽が少なかった時代、良質なコンテンツがほとんどなかった時代からすれば考えられないくらい娯楽が氾濫する。
したがって、それらを「じっくり楽しむ」ことはほとんどなくなるだろう。短期間で消費し、満足したら次へ。これが当たり前になる。
だから、娯楽の世界は薄利多売が当然のようになり、クリエイティブ精神みたいなものも失われていく。それが良いことか悪いことは別として。
ゲームでいえばソーシャルゲーム、音楽で言えばリミックス、映画などの映像作品でいえばリメイクのように、とりあえずの間に合わせ的な娯楽作品が増えていくだろう。
それらは人間の本質的な部分、すなわち「気持ちよさ」が最重要視されており、気持ちよくなれれば他の部分はどうでもいいということにもなりうる。
21世紀は大娯楽時代の幕開けになる。20世紀は娯楽時代の曙に過ぎなかった。