2010-08-28

ある強烈なトラウマがあって、

ある強烈なトラウマがあって、色々なものを見るたびにそれを想起してしまって、心が苦しくてたまらなくて、鬱っぽくもなったし、ストレスで身体に発疹できたりもして、でも目を逸らすことはできない。それは何となく不誠実で卑怯な気がしたし、なにより悔しかった。詳しく言う気はないけど、そういう内容のトラウマだったんだよ。

だけどあるとき、逆の発想で、意識的に逃げるようにした。 悲しいことを思い出しそうになったら腕をつねって気を逸らすとか、無理矢理気味でも思考を別の方向に持って行く。道端に雑草が生えてる、あーあいつ今光合成してるんだなーみたいな。そしたらさ、鬱が治ったんだよ。発疹は薬で治して、もう出ないように「意識的な逃げ」を繰り返した。それは功を奏してる。

問題から目を逸らすなとか逃げずに立ち向かえとかよく言われるけどさ、人間って弱いんだよ。解決の見込みがあるならともかく、どうしても無理ってのも確かにある。俺のトラウマはその類だった。

だから、同じようにそういう類の問題を抱えて苦しんでいる人へ。逃げろ。トラウマを乗り越えるとか言うけど、具体的に乗り越えるってどういうことだよ、トラウマ直視してもびくともしない精神を身につけるって事なのか? それって無理じゃね? だから意識的に逃げろ。トラウマが気にならないところまで逃げれば乗り越えたも一緒だ。直視したまま壊れるくらいなら目を逸らしてもいい。そのことに気づいてない人がまだたくさんいる。そういう人が少しでも楽になればと思う。

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