2年ほど前に大学時代から数えて10年以上付合いのある先輩が鬱病になった。激務が原因。アニメ製作業界の大変さ具合についてちょいちょい話を聞かされていたので、さもありなんと、仲間内でもその結果についてはそれなりに腹落ちした。
とはいえ、自分等の仲間からそんな楽しくない感じに精神を病んじゃった人間が産出されるのは許しがたいのです。誰一人として直接に心配だよね的な言い回しはしませんが、飲む機会がある度に声を掛ける事は忘れないようにしてましたし、本人も心の調子に合わせて可能な限り参加していた。
ある飲み会で関西出身の空気を読まない男がストレートに「なんか元気ないやん」と問いかけてしまった。鬱だという事を知らなかったから。うわーおもしろいー!「……ちょっと教えてやって」「この人ねー、鬱になっちゃったんだよ!」「ホンマに!?なんでなんで?」その聞き方は無いわ。で、酔いも手伝って悪ふざけに発展。
「頑張ってくださいよ」
「なんでそんなことになったん」
「しっかりしろ」
「気合いでなんとかしてくださいよ」
等と激詰め。ほがらかに励ますとかじゃなくて、全然悪意が混ざってる。
その後も年末の旅行に連れ出してみたり、電話したらえらいダウナーで頭に来たので呼び出して漫画を買うのに付き合わせたりしたんですが、去年の秋口には通院を終えた。大体1年ちょいくらいか。今では転職もしてほどよくやっている。
そりゃ偽鬱だったかこの話がそもそも嘘かのどっちかだろ
その人が治ったことと、そういう「頑張れ」って声掛けをしたことに あんまり因果関係ないんじゃないかという気もするけど、どうなのかしら。その辺は。
そこに因果関係があるかどうかは区別しておきたく。 パターンはおおまかに二つありえて *因果関係あり 1.「頑張ってと言った」→「だから、社会復帰した」 *因果関係なし...