白っぽい猫を殺した時の話。
庭に入ってきては家庭菜園を荒らすクソ猫に業を煮やしたので殺す事にした。
買ってきた猫用のエサを食わしている間に近づいてなるべく頑丈な麻袋に入れてから、
猫が暴れるので袋の表面が波打つような感じで、悲鳴っぽい鳴き声も聞こえた。
ばしーんばしーんと20回ぐらい叩きつけると猫は鳴かなくなった。
それでも溜まった鬱憤が腫れないので続けて30回ぐらい繰り返すと腕が疲れてきたのでやめた。
袋の口から中を覗くと、原型をとどめたままの猫が死んでいた。
がっかりである。
もっとクリーミーな感じにぐずぐずに崩れているかと期待したのに。
袋の口をぎゅっと固く縛り、クリーンセンターに赴いて燃えるゴミのところに放り込んできた。
気分は最高にすっきり。
その晩は気持ちよく眠れた。
それから一週間ぐらいが経過して、よくいくコンビニの窓に猫探しのポスターが貼ってあった。
俺が殺したのがこの猫だろうが、そうでなかろうが、「だから何?」って話だ。