2010-07-05

大昔。

知合いが、具合が悪くなってしまったことがあって、それに気がつかないあいだ私は、かなり混乱した。

変なんだ。

私を私として認識してくれていない、というかなんというかーー顔を見合わせながら人違いと気がつかない人に遭遇してしまったとようなーー。

お久しぶりっ」などと街で人違いされたのと似ている。

私は、「どこにでもいるタイプ」らしい。何回かある。

ところで、その人は、私を私として認識しているはずなんだ。

どうしてかといえば、その人と私は、以前何度も会ったことがある。

それに、その人は、私に向かって話しかけている。その人の話にはかなりの分量があった。

たとえば、「どこそこで、こういう話をしたよね」と言う。私には心当たりがない。

しかし、私はそそっかしい。記憶に自信があるわけではない。

気になる。

Qに、「どこそこにいたとき、私どうしてたっけ?」と聞いてみた。

「どこそこ」でQと一緒に居たのである。

「○○(←私のこと)は、どうたらこうたらだったよね」、とQは即答。

どうにもろくでもない私の「どうたらこうたら」に、「間違いなく私だ」と確信した。

ってか、自分記憶じゃないか、しっかりしろよ、私。

その知合いは調子が悪かったらしい、という、その後の風の噂。

ドッペルゲンガー?まさか。私にドッペルゲンガーがいるんじゃないかと混乱するのは、やめておくことにした。

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