2010-07-02

アスペルガー症候群の知り合いがいた。

当時の私は彼女アスペルガーだと言うことを知らず、私が何を言っても

「違うよ」

「そうじゃないよ」

と反論を繰り返し、自分が正しいと主張し、自分だけが面白いことを延々と話し続け、

「うんうん、それで?」

と私が必死に聞いていると、突然

「ふう」

とため息をついて話をやめてしまい、私は

「なにがしたいんだよ、もー」

と戸惑ってばかりだった。

そのうち、本当に話をするのに疲れてしまい、私は彼女との交流をやめてしまった。

アスペルガー症候群の人には、魅力がたくさんある。

それと同じくらい、困らされることもたくさんある。

最近、よく話をする小学生男の子アスペルガーで、当時の彼女そっくりの言動をする。

私は彼にたくさんの魅力があることを知っているし、彼が彼独自の世界を持っていて、それがとても素敵なことを知っている。

正直話していて疲れるときも、イライラするときもある。

イライラしてるときの方が多いかもしれない。

どうやったらアスペルガーの彼と楽しく話ができるのか、悩むことも多い。

でも、交流をやめてしまった彼女のことを思い出すと、

「もっと彼をわかりたい、もっと彼と話をしたい」

と思う。

完全に彼を理解することはできないと思う。

でも、彼が楽しそうに笑っていると、とても嬉しい。

彼女は今、どうしているだろうか。

彼のように、笑っているんだろうか。

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