思いは鈍い空の色に染まって
露草色の海原の 烏羽色のその底で
深緋滲む肉色は 黒鳶沈んでもう見えず
素色ぼんやり空の下 思い出地面は黒橡
千歳緑が鬱蒼と 煤竹色に蓋をして
薄鈍 錫色 鉛色
灰色 素鼠 丼鼠
色は移ろい消え去って
形は崩れて砂となり
残るはいつも塵芥
思いは鈍い空の色に染まり
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