「こんちはー」
「あ、せんせー、久しぶりー。あたしのこと、覚えてる?」
「あー、うんうん、名前は怪しいけど、顔は覚えてる」
「へへ」
「ごめんね、もの覚えが悪くて・・・ってうわ!」
「ふふっ、せんせー、ご無沙汰です」
「あ、はい、辞めました」
「そうだよね。だからもうこの学校に顔出すことなんて無いと思ってたから、びっくりしたわ」
「ええ、またやろうかと思って」
「へー。それに、しばらく連絡よこさなかったから、もう嫁にでも行ってんのかと」
「行きっこないですよ」
「最後にメールもらってから、半年か1年か。流石に忘れられたか、とか思ってましたが」
「忘れっこないですよ」
「左様か」
「ええ、一生忘れませんとも(ニヤリ)」
「すいません、僕貴女に何かしでかしましたでしょうか」