入学、進学シーズンでパソコンを買ってもらう学生も多かろうと思う。
周囲で聞いた限りでは、やはりノート型が多い。まあ、他の客層の売れ行きも考えると妥当な所だろう。配線が最小限(電源ケーブル)で済む、省スペースで持ち運びできるという利点も大きいのかも知れない。
しかし、である。
それでもやはり、デスクトップ型を「最初の一台」に選んで欲しいと思うのは私は少数派だろうか。時代遅れだろうか。
以下、その理由を挙げる。ちなみにここで言う「デスクトップ型」とは、「本体」「ディスプレイ」「キーボード・マウスなど」が分離しており、ケーブルや無線などでつながっている物を指す。
同じ値段ならば、確実にデスクトップ型が良い。性能が高ければ出来る事はそれだけ増える。使い始めたばかりの初心者にはあまり関係ないかも知れないが、使い慣れる始めると、「あれが出来ない」「これは厳しい」という性能の壁が、選択肢を狭める日がやってくるだろう。
ノート型はそのサイズ故にフルキーボードを搭載している物が少ない。最近はテンキーまでついているものも増えたが、それでも十分とは言い難いし価格も割高だ。特に、Insert、Del、Home、End、PageUp、PageDownなど、使いこなせれば非常に便利なキーがFnキーを押さないと機能しないのは非常にもったいない。
バリュー価格のノート型の画面解像度を見てみると、ほとんどがWXGA(1366x768)以下である。縦サイズ768というのは、10年前のディスプレイ相当である。
フルHD(1920x1080)解像度の液晶ディスプレイですら2万円台で買えてしまうこのご時世に、これは少々寂しい。
何より、画面の大きさは作業効率、能率に直結する。ウィンドウを二つ並べる事すらままならない環境では、せっかくの最新OSも宝の持ち腐れだ。もしパソコンでも「ひと味違う自分」を追い求めたいのなら、やはり大画面を使えるデスクトップ型をお勧めしたい。
ノート型はそれ一台で「パソコン」の性能が完結しているため、性能の拡張がデスクトップ型よりも困難である場合が多い。メモリやハードディスク程度ならば頑張れば可能かも知れないが、前述の画面解像度、キーボード、グラフィック能力などは増設・置き換えが非常に難しい。対するデスクトップであれば、後から交換できる部品の幅が大きい。
それは拡張性に限った話ではない。万が一呼称した時に交換によって回復する可能性も大きく違う。仮に液晶ディスプレイが壊れたら、ノート型ならばメーカー修理に出さなければならず、その間の数日から数週間はパソコンが使えなくなる。しかしデスクトップ型ならば(メーカー製の一体型でなければ)、家電量販店に走ってディスプレイを買い換えるだけで事足りる。
キーボードも、故障したらノート型は交換は不可避である。どうしても手放せない場合、USB接続タイプのキーボードを接続するなどしなければならない。しかしデスクトップ型であればメーカーに修理に出す必要は無い。
これはパソコンに限った話ではないが、これから何年と使う道具はやはり「それなりに」こだわるべきだろう。特に今後は、職種問わずパソコンで「出来て当たり前」のレベルが少しずつ上がっていくと思われる。仮にそうならなかったとしても、一歩踏み込んだスキルを身につける事は、その他大勢とは違う付加価値となって自分に跳ね返ってくるはずだ。
いや、ノートPCでノート取る人が増え続けてるから、進学時の最初の一台はノートPCが妥当じゃね? 持ち運び出来ないとか、引きこもれって言ってるようなもんでしょ レポート書く時ど...
ノートだけどキーボードだけは別に買って使ってるわ。 それでもデスクトップよりノートのほうが省スペースでいい。 よく吟味して買えばノートだから○○ができない、なんてこともな...