2010-03-08

工場見学ほど面白いものはない - K歯車工業に学ぶ

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ちなみに、工場見学をしていると、人によって見るところが違うことに気づく。たとえば、工場見学初心者は、たとえば自動溶接ロボットの動く工程だとか、整然と美しく広々した構内、あるいはコンベヤが連続して運び出す製品などに感心する。いわば、工場の目をひく付属品や印象を見ているのである。

ところが、工場見学の中級者は、別のところを見る。たとえば、NCマシンのラインと汎用機ブロックを分けてレイアウトしているな、とか、なぜ大型の自動切削機を2階においているのだろうか、といった点に注目する。建物の床には耐荷重m2あたり500Kgとか1 ton等)という設計指標があり、これを大きくするには柱・梁を太くしたり補強を入れる必要があって、建築費が高くなる。だから重量のある機械装置ふつう1階におくのが工場計画論の定石なのだ。つまり、中級者は工場構造に注目するのである。

そして、諸先輩の中でも上級者クラスの人を見ると、この工場は製造ロットサイズが大きすぎるんじゃないか、とか、構内は整然として見えるが通路脇に置いてある部品カゴに現品表がついていないな、といったことを指摘する。つまり、工場というシステムの動きと機能を見ているのである。だから、いろいろな人と一緒に見学に行くと勉強になる。

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