インパクトあるのは、字面だけじゃなくって。
http://blog.livedoor.jp/insidears/archives/52072297.html
いや字面のインパクトが大半だとは思うけど。
一応、連載漫画のほうはいちどたりとも読んだことがないので(タイトルじたいはじめて知った。山田恵庸先生の「エデンの檻」でいいんですよね)、「あの一ページをみたときのインパクトの理由」という話ということで。
あそこからものすごく強烈に発せられるある種の「童貞感」というか、「童貞的イタさ」がインパクトに少なからず寄与しているんじゃないかなあ。もちろん、童貞的イタさなんていまさらありふれているし、ほとんどみんなウンザリすらしている。でも、あそこの構図は「女の子が、男の子に」なんだ――これがひどく目新しい(つまりさっきの用語も、「処女感」「処女的イタさ」のほうが正確かな)。
大急ぎで補足しておくと、どこかのコミュニティでは処女的イタさなんてありふれているかもしれない。でもそれって、「童貞」つまり男の子から女の子へのそれと比べて、非常に目立たないところにありませんか。男性の「童貞キャラ」、「もてないキャラ」なんてリアルウェブ問わずありふれているのに、女性のほうはいないとはいわないけれど……強いて近いところをいうなら負け犬キャラ? でも彼女たちは処女ではないでしょう。つまりなじみのある部分(童貞的イタさ)と、新しい部分(それを少女が発した)との、ギャップなのか相乗効果のかわからないけれど連携、みたいなものがあったんじゃないかなあと。
「処女感」「処女的イタさ」みたいなものがタブー視されているとか、隠蔽されているとか、そういう大げさなことはいわない。でも、なんていうか非常に新しい手触りなのだけれど、かいだことのあるにおいだけは漂ってくる、みたいな感触をあの一ページから覚えた。実際、これは本来よくないことなのかもしれないけれど、なにか「見てはいけないものを見てしまった」なんて一瞬思ってしまったぐらい。
なんて。今度単行本読みます。