逃げては戻り。戻っては逃げる。
なくした人を指折り数えては、
一人懺悔を繰り返し、
過去の己の過ちを嘆いては、
一人謝罪を繰り返し、
過去の周りに手を伸ばしては、
一人弁解を繰り返し、
意気地のない自分に見飽きては、
一人奮い立ち、
もう逃げるのはやめましょうやと独りごちた。
何度落ちても這い上がり、
何度けられても立ち上がり、
何度傷つけても逃げず、
ただただ一人前を目指し、
ぐちぐちとした性分を変えようと、
かきすて繰り返し、
みじめったらしい自分を死ぬまで引きずる気で、
さあ、行き恥さらしましょうやとにやけ、
ただ己を恨み、
ただ己を憎み、
もう一度、二度、三度、迷惑をかけようとも、
人死や物取りにはなってならんと自戒し、
仮になったならば死ぬまで引きずり、
やはり惨めったらしい自分を晒し、
生き恥を見せて、
逃げるのは辞めましょうやと独りごちた。
騒がしいテレビの音とは別に 確実に刻む 最後の時 少しずつ近づく
一年間 意志を持ち続けられないと そんなこともない もうすぐ三年 ずっとずっと あの海の前で あの廃墟の上で いってしまえばよかった 時を無駄に過ごした 結果は同じ さらに ...
逃げては戻り。戻っては逃げる。 なくした人を指折り数えては、 一人懺悔を繰り返し、 過去の己の過ちを嘆いては、 一人謝罪を繰り返し、 過去の周りに手を伸ばしては、 一人弁解を...